高所得者こそ絶対やるべき ふるさと納税「タダ飯」生活


 金森さんの自宅だが、キッチンのパントリー、冷蔵庫には、ふるさと納税関連の食品があふれている。それでもこまめに整理がされている。実は、この管理をするだけでもたいへんな苦労があるようで、うまくやらなければ食品の廃棄ロス、時間のロスが発生してしまうのだ。

 これで、思い出す光景がある。元棋士で現在は個人投資家として人気の桐谷広人さんの株主優待の生活だ。こちらは、部屋に優待品とその箱が積み上げられて埋もれる生活を送っている。もちろん、それが良いか悪いかは本人の価値観なのでどちらでも良い。

 一方で、金森さんは家族でこまめに、ポートフォリオと物品の管理を行っている。ジャンルはまったく違うものの、ここで両方を少し比較してみる。

     金森重樹   桐谷広人
投資額  2000円    1億円以上
リスク  ノーリスク  投資額全額
期限   賞味期限有  使用期限有 
節税   住民税の2割  特になし
※敬称略

 もちろん、お金の損得だけで価値を測ることはできない。というのも、両方ともに消費にかなりの時間を要するためだ。桐谷さんが国民に広く知られることになった、自転車を猛スピードで漕ぐのも、優待を使用するための過密スケジュールをこなすためだ。金森さんもまた、マメに管理するなど一定の時間は取られている。

 そこで、ふるさと納税に向いている人とそうでない人を分類してみた。
 
◆向いている人
・高所得者である
・家族がいる
・調理や片づけなどマメ
・家が広い
・(税務)手続きがマメ、もしくは代行する事務員がいる

◆不向きの人
・低所得者である(リターンの面で効果薄)
・一人暮らし(消費しきれない)
・家にほとんどいない(宅配便などを受け取れず二度手間に)
・家がせまい(置き場所に困る)
・食べる時間がない(消費しきれない)

 次は金森さんのポートフォリオの一部を紹介する。

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