マンション「デート商法」、利回りはたった4%、ボッタクリの手口

何カ月も空室になることも


 都内の不動産業者は「実際のモノを見ていないので何とも言えない」と断った上で、「ワンルームマンションで、利回り、それもグロス4%とは、一体どんな物件なんでしょうかね。最低でも6%台後半から7%台は出ていないと持ち出しになりますよ」と話した。

 加えて「募集をかけても、駅近なのに何カ月も埋まらないという例も実際にあります。家賃を下げるしかありませんが、それでも決まらないことも多くなっています。最近はルームシェアをしたり、従来ならワンルームを選んでいたような人のニーズも多様化していますからね」という。

 この低い利回りでは諸経費や税金を差し引くと赤字は確実だろう。さらに、最大のリスク要因である空室リスクにも晒される。今は、とにかく一度空室が出てしまうと始末に負えないという。

 そして、売却しようとしても、かなり値下げをしても売却できないというケースが多く、いずれにせよ持ち出しの発生する可能性が高くなっている。

 それでも数千万円という高い買い物だけに、一度は躊躇した形跡はあるが、そこは買わせるうまい「営業文句」を使っていた。

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