事故物件サイト「大島てる」がスタートしてから今年で10年が経った。殺人、放火など事件で死者が出た物件がユーザーによって投稿されるという異色のサービスも、すっかり定着しつつある。不動産オーナーから集中砲火を浴びることもあるが、実は運営者の大島学氏(36)も元は不動産投資家。サイトを始めて改めて気付かされたのが「大家リスクの高さ」だという。
某大物アーティストの物件の投稿も
地図上に炎のマークがあちらこちらに散見される。それらをクリックしてみると、読者からの投稿がある。例えば、東京港区内のとある物件には次のような記述がなされている。
「ミュージシャンの男性が寝室のドアノブに掛けたタオルで首を吊って呼吸停止状態に。搬送先の病院で死亡」(1998年5月2日)。
「大島てる」より
大島氏は家業を継ぎ不動産投資家となったのだが、投資家にとって不利な情報が満載のサイトをなぜ開設したのか。同業者からの批判は多く、今でもサイトには多く寄せられている。