愛人の慰謝料にも光る国税庁の目

 「一人暮らしの女性が狙われていることがあるようです」

 そう語るのは、全国紙社会部記者。犯罪の対象として狙われているという意味ではなく、申告漏れの対象として狙われることがあるという意味だ。しかも、かつてはあまり聞かなかったような例が出てきているのだという。

所得か慰謝料か


 確定申告のシーズン真っただ中にあるが、どれが申告すべき所得なの該当しないのかは、税務当局にも判断に迷うものもある。ただ、総じて、「溜まり」があると思われるとこからは絞り取ろうという姿勢は国税庁という組織の上から下まで徹底しているため、容赦はなく、世の中には実際には新聞やTVで報道こそされないものの、様々な話がある。次のような難儀な話があったのだという。

 地方在住で一人暮らしの女性Aさんは、富裕層というほどではないが、年齢の割には分不相応ともいうような資産があるのだという。生活そのものは質素ながら、夜の飲食店員としてそこそこの収入がある上に、立地も良くグレードの高めのマンションに住む。職業の所得は毎年きちんと確定申告しているものの、貯めこんでいると見られる資産は課税されていない模様だということで、税務署から事情を聞かれたのだという。

 前出全国紙社会部記者が言うには「話によると、女性は以前に交際していた富裕層の男性からの慰謝料ということで大金をもらっていたそうで、それなら申告の必要はありません。税務署は、無申告の所得という解釈をしたようです」だという。なぜ、バレたのか、その端緒については後述するとして、まずは慰謝料への課税について簡単に説明しておかなくてはならないだろう。

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