主要国富裕層人口の増加止まる

 日本の富裕層に目を移すが、日本は、2014年のGDPも大きく減速。株式も前年の24.9%からマイナスに転じた。


それに対して不動産は海外機関投資家の資金、あるいは億ションには外国人富裕層の資金が入っていることもあり、前年の2倍以上となった。経済成長による増加ではなく、リスク性資産の資産増加によるものであることは明らかである。

 その状態をよく表しているのは、次の数字だ。日本人の現預金比率が大きく低下し、株式が26.3%にまで増加している。また、FXや外貨、ヘッジファンド、資源などオルタナティブ投資も増加している。


◆日本人富裕層のアセットアロケーション(2014年、2013年)
現金 37.1% 43.8%
株式 26.3% 20.7%
不動産 11.9% 11.4%
フィクスドインカム 11.6% 11.8%
オルタナティブ   13.1% 12.4%

 日本の富裕層の間で、よりリスク性向が高まっていることがわかる。

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