幸せなお金持ちになる方法3 お金は「楽しむ」ために使う
「お金を目的にしない人生を送るためには、ある程度の稼ぎができた人は、時間の使い方を考えたほうがよいのではないかと思います。すべての時間を費やしてとにかく仕事をするよりも、家族と過ごしたり、趣味に費やすなどすることで、幸せを感じたり、楽しんだりできるのです。
アメリカ人の総貯蓄高は、マイナスだそうです。アメリカ人は借金のほうが多いということです。彼ら彼女らは、それだけ“お金を使う”ことに注力していて、“今を楽しもう”という考え方をします。アリとキリギリスで言うキリギリスです。
その点女性は楽しむのが上手です。楽しむ場に行っても、いるのは女性ばかりです。
男性も人生を楽しむべきではないでしょうか。「稼ぐ」だけでなく「楽しむ」ために、もっとお金を使っていいと思います。
「楽しむ」うえで特に大事なのが「ご褒美」です。うまくいった、何か達成したというときに、自分で自分にご褒美を与えるのです。
目標を達成したときに人の脳内で出る物質が「ドーパミン」です。これが出ることで、やる気、モチベーションにもつながります。ドーパミンはおいしい食事をするだけでも出ます。
「頑張ったからこれだけいいものが買えた、食べられた。また次も頑張ろう」という気分になるのです。
ご褒美のスケールが大きいと、結果として得られる稼ぎも大きくなっているのではないかと思います。
“幸せ”とは脳科学的には『気分』です。本人が幸せだと思うのであれば、それは幸せな状態です。『幸せと口にすればそれだけで幸せになる』といった言説がありますが、どんなに幸せととなえたところで、本人が頭でそう思っていなければ効果は一切ありません。
カーネマン教授の研究結果は、こうも解釈できないでしょうか。稼ぎが一定のレベルを超えている人は、超えた時点でお金の額と関係なく充分に幸せを感じられているので、その後に稼ぎが伸びても幸せの度合いが上がるわけではない、と」