CNN特派員が教えるエグゼクティブとのコミュニケーション術

国際ジャーナリストという仕事の醍醐味


モーガン・ニール氏
―特派員の仕事の一番のやりがいと苦労は何ですか?
「私にとって一番の魅力は、常に新しい場所に行く、新しい人に会うチャンスが与えられることですね。競争が激しい世界なので、すごく自分が努力して、勝ち取らないと残れません。そういう意味では、なってよかったと思う仕事です。苦労は、24時間365日オンコールだということ。電話が鳴ったらすぐに生中継のレポートをしてくれと言われるので、オンとオフの差はあまりありません。私も時々はプライベートと仕事を切り離したいと思う時もありますが、でもこれはジャーナリストの宿命だと思っています。天災などが起こった場合は、誰かが現場に行かなくてはなりませんから。」

―最後に日本の方へ、CNNの魅力を伝えてください。
「CNNは世界中に自社の支局があり、自社のコンテンツを伝えられるニュースネットワークです。世界中のニュースを自分たちの特派員のレポートで伝えることができ、視聴者もすぐにそれにアクセスできる。それがCNNの最大の魅力だと思います。」

 今回初来日し、ダルビッシュ選手と隈研吾氏への取材を通して、日本への認識を新たにしたモーガン・ニール氏。そのインタビューテクニックは、言われてみると当然のことながら、いざ実行するとなると難しい、しかしあらゆるビジネス上のコミュニケーションに通じるものでした。常に現場の最前線に立って、世界中の人々にニュースを届けるCNN特派員という仕事。その厳しさとやりがいについて、生き生きと語るニール氏の表情が大変印象的でした。

【モーガン・ニール氏 プロフィール】
ヴァージニア大学で学士号取得、ボストン大学で国際関係学の修士学位取得後、2000年にメキシコシティで新聞記者としてジャーナリストの経歴をスタート。アトランタのCNN本部でライター、コピーエディター、現場のプロデューサーとして経験を積み、CNNのラテンアメリカ全域からニュース取材を行う。2006年からハバナ支局勤務となり、現在CNNハバナ市局長兼特派員として、キューバのニュース報道を担当している。

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