「株は9月中に手仕舞え」最も当たるFP・中原圭介氏

アノマリーで見ても9、10月は休む時期

 1949年から2009年までの日経平均株価の月別の下落率で見ると、9月はマイナス0.82%、10月もマイナス0.15%となっており、最も下がりやすい時期でもある。ちなみにNYダウも9月は0.91%と最も下落率が高い。

 「景気を喚起してきた政策が、すべて一度に終了する上に、9月、10月の株式市場は統計的に見ると最も下がっている時期です。しかも、NYダウ平均と日経平均のどちらも、平均騰落率では9月が一番パフォーマンスの悪い月になっています。また、10月は暴落の多い月になっています」

 もちろん、何月に上がる、下がるという根拠は統計以外にいまだに解明はされていない。ただ、やはり9月は下げが多い。さらに10月は1987年のブラックマンデーの暴落(マイナス14.90%)、そして昨年2008年はリーマンショックによる下げ(マイナス9.38%)もあった。やはり警戒は必要となるだろう。

 「私はあまり統計を信じる方ではありません。ただ、気が利いた言い方はできませんが、科学的ではないにせよ、人間の行動や心理が裏付けられているのではないでしょうかね」

 日本株、NYダウともに最安値からは50%前後戻した。だが、もっと値を上げた市場は存在している。そちらについても見てみたい。


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