「富裕層は文化を創れ」(竹田和平氏インタビュー)

精神が豊かな人を富裕層という

 今、世の中は芸術よりは経済が最優先課題となっている。自治体でも文化の予算は削減されて、福祉や経済支援などに振り分けられる。こうした時代に、文化を育てようという気概を持つこと自体が難しいことかもしれない。

 「今は文化の牙城が崩れているでねぇ。文化とは格差の中から生まれてくるもんだで。そして、文化とは旦那が創るもんだで。富裕層っていうのは精神が豊かだから言うんでねぇ」

 15世紀のイタリア・フィレンツェは、商業が発展し、レオナルド・ダヴィンチらアーティストも多数集まり、芸術、学問も大いに栄えた。ルネサンスの中心的存在として、歴史に名を残すまでになった。

 日本では徳川家康が実行した芸術村構想が、どこまでの功績があり、現代にどこまで影響を与えているのかはわからない。だが、最初から利益を考えていては投資することは難しく、その時代に芸術に投資することができたのは、家康か、あるいは有力な大名くらいしかいなかっただろう。やはり、そこは富裕層の役割なのかもしれない。

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