トーレス(スペイン)
17世紀に創設されたトーレスは、1870年にはすでに欧米の市場に達していたことが記録に残っています。同社のワインは現在世界115カ国に輸出され、本国スペインのみならず、チリや米カリフォルニア州の子会社で生産するワインも高い評価を得ています。
当主のミゲル・トーレス氏は、英「Decanter」誌で「2002 Man of the Year」に選ばれ、またトーレス家は米「ワインスペクテーター」誌25周年記念号で、「Hole of Fame」に殿堂入りしています。
テヌータ・サン・グイド(イタリア)
ルネッサンス期にインチザ・デ・ロレッタ公爵家がフランスのボルドーワインを真似てワイン生産を開始したのが始まりで、当初は自家用ワインとして家族で楽しむだけでした。しかし家族のすすめで売り出してみたところ爆発的人気を得て、トスカーナ地方だけでなくイタリア全土にワイン造りが拡がるきっかけになりました。現在の当主はニコル・インチザ・デ・ロレッタ侯爵。
サッシカイアは1968年頃から世界的に有名となり、フランスワインにひけをとらないイタリアワインの魅力に、多くのワイン愛好家が虜になりました。
ヴェガ・シシリア(スペイン)
1864年、仏ボルドーでワイン造りを学んだドン・エロイ・ルカンダ氏が帰国してブドウ栽培を開始したことが、同社の始まりです。マドリードの北約150キロに位置する同ワイナリーは1982年、有名企業家一族アルバレス家に買収され、現在パブロ・アルバレス氏が当主を務めています。
「ウニコ」はユニーク、唯一のという意味。「ヴェガ・シシリア ウニコ」はブドウの質が良い年のみ生産され、また収穫年から10年以上の熟成を経てリリースされる大変貴重なワインです。ボルドーの1級ワインのさらに上をいく品質と位置づけられており、「世界最高のワインを造る」というアルバレス氏の理想と夢が結実したワインとして知られています。