M・モビアス氏が予想する2010年の富裕層の動向

中国は世界経済の覇権を握るか

 独自の外交戦略で、すでに資源国に深く入り込み発言力を増している中国。このまま、世界経済の覇権を握るのかどうか。

 ◆以下モビアス氏の話
 資源国にとって、中国は人権云々はあまり言わないし、お金を出してくれるので、ありがたい存在です。グローバルパワーを持つようになるのもうなずけます。米国のように、民主主義や選挙を押し付けたりするようなことも言いませんからね。

 そしておもしろいのが、世界は今まで、民主主義を維持しなければ資本主義経済が発展しないと考えてきましたが、中国はそうではありません。ご存知の通り、共産党の一党独裁であり覇権主義ながらも市場経済は機能し発展し続けています。米国の主張とは相反するものですが、中国のような政策で「一党独裁と経済発展が本当に両立できるんだ」と世界から注目を集めています。やはり、何らかのパラダイムシフトが起きるのかもしれません。(終わり)


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