恋愛と不動産投資の関係をあのアイドルが説く

条件で判断しないこと


 「高利回り」「駅近」「築浅」「価格」。

 不動産を売買する際には、当然ながらこうした条件が大事になる。それで価格が決まるからだ。ただ、条件ばかりを考えていると、何者かに足下をすくわれかねない。だから、沢田さんは条件だけではなく、その物件が出すオーラを大事にしているのだという。ちなみに上に挙げた条件を恋愛に言い換えると次のようになるのではないか。

「築浅」→年齢が若い(若い子の方がいい?)
「利回り」→年収が高い(逆玉狙い?)
「駅近」→家が近い(会いやすい?)
「価格」→(学歴、バックグラウンド?)

 「利回りなどのデータはあくまでも過去でしかありません。でも、投資とは未来を買うことです。男の人のお金の使い方には、その人の品性や考え方、生き方が出ます。(不動産投資で成功するのは)お金を超えた所に価値を見出すことができる人かどうかなんだと思います」

 沢田さんの過去の経験として、そうした感覚で選んだ物件のことが、著書の中に紹介されている。バブル崩壊からまだ抜け出せない1999年の東京都心部。まだ現在のように再開発されていない港区・麻布十番に「これだ」と閃く土地に出会った。少しさびれた雰囲気の中にも、「オーラ」を感じたからだ。専門家や友人たちにも意見は否定的なものが多かったそうだが、雑草しか生えていないこの土地を購入した。

 ちなみに、この土地はコインパーキングとして使用され、その後は買い手になりたい人がたくさん現れたのだという。価格はみるみるうちに買い値の3倍、4倍、5倍、6倍となっていった。

 結果、埋もれていた土地が秘めていたオーラを見つけた沢田さんの勝ちだった。

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