今年は『金』の買い時を探れ(三村雄太氏の予想)

二番底、金価格上昇

 三村氏が考える今年の相場のテーマは「二番底」「金価格上昇」だ。ならば、世界中にあふれているお金はどこに向かうのか。具体的な投資先を挙げてもらうことにする。

 以下、三村氏の話


 まず金価格ですが、ジム・ロジャーズ氏も言っていますけど、いつか2000ドル(1オンス)ということはあるかもしれません。ただ、今は少し割高な気もしますし、二番底が来た時には金価格も下がると思います。1000ドルよりも下がった時が、買うタイミングなんじゃないでしょうかね。銘柄ですが、金ETFのSPDRゴールドシェア。他には住友金属鉱山、三菱マテリアル、他には総合商社ですね。

 あとは、二番底が来た時に備えて、できるだけ株などは現金化しておくことが大事だとも思います。誤解のないように言うと、まだ株価が上昇する可能性もありますので、一気に全部売れということではありません。例えば自分が定めた目標株価の少し手前から10分の1くらいずつを売っていき、その後上昇するにあたって再び少しずつ売るというやり方です。

 ただ、銀行のように出遅れて上がっていないようなものは、そのまま持っていてもいいかもしれません。また、成長期待が先行して注目を集めて株価を上げているような企業は、1回でも伸びが止まると、そのショックで大きく下げることもありますから、気をつけた方がいいでしょうね。

 全体の業績見通しなどからすると、上値は重たい企業が多いような気がしますね。日経平均株価のレンジは(上は)1万2000円から(下は)7000円くらいだと思います。ただ、わたしの長期予想は昨年も全然当たらなかったようにアテにしないで下さい(ここで推奨した銘柄などは三村雄太氏個人の見解です)。

 次回は東証の新取引システム「アローヘッド」について。(つづく)

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