中卒で100億円の資産を築いた組立工(前編)

「意思」+「実行」=「幸運」


大根田勝美氏
 東京都港区のとあるマンションの最上階。そこに待っていたのは、血色がよく、ジーンズを履きこなす、所作にどことなくスマートさを漂わせる男性だった。72歳とは思ない若々しい風貌の男性こそ大根田勝美さん。今回の話の主役となる。

 現在はビジネスの第一線から退き、米国で悠々自適の日々を送り、年間に何カ月間は生まれ故郷である日本に滞在するのだという。資産は100億円以上とも言われているが、日本人が日本国内で100億円の資産を築くのはなかなか容易ではない。もちろん、海外に渡ればそれが達成できるか、と言われればそんな保証はどこにもない。

 日本はアジアでは最大の富裕層輩出国で、その数は137万人と推計されている。その中でも、3000万ドル以上(約27億円)の資産を保有する超富裕層は、日本では約5000人(メリルリンチ&キャップジェミニ調べ)。だが、これは人口約1億2000万人の中の0.01%にも満たない割合だ。このデータに照らし合わせれば、日本で100億円という資産額がどれほどの規模かはおわかりだろう。

 では、ここまで成功した秘訣は何だったのだろうか。知りたくなる。最初、大根田さんは「運が良かっただけです」と謙遜するばかりだった。そして徐々に口を開き始め「大切なことは決意と実行です」と話した。つまり成功を図式化すれば、「決意」+「実行」=「幸運」ということになるのだろう。

 大根田さんの足跡は、このたび発売した著書「中卒の組立工、NYの億万長者になる。」(角川書店)にも記しているが、本人に成功要因を詳しく聞いてみた。

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