勝間和代氏「デフレの原因はシルバー資本主義」

しがみつくシニア、あぶれる若者

 勝間氏の口から出た「シルバー資本主義」という言葉。これはどういうことなのか。日本は、65歳以上の老人が2900万人で、全人口に占める割合は23%にも上る。この割合は主要国ではトップ。シニア世代が大勢を占める資本主義国家だということになる。

 ◆勝間氏の話

 日本人の平均年齢は44歳ですが、これに比べてアメリカは36歳、インドは26歳。例えば大企業の社長の平均年齢も日本が63歳に対して、アメリカが55歳。政治の世界でも、鳩山首相が62歳なら、オバマ大統領は47歳です。

 シルバー世代には(人生の残りの)時間がないので、リスクを取らないんですね。だから(若い世代に)ベネフィットは期待できないわけです。日本は逆ピラミッド型になっているので、政策は高齢者向けになります。

 なぜそこから脱することができないのか。これが重要です。老人は孤独感を感じている人が多くいます。若い時は良かったけど、今は幸福感が減っていますね。会社を退職すると、社会の中に友人がいないし、満たされない。会社で得た地位やスキルは失われるから会社にしがみつくのです。それでは若い人にはいい影響は与えません。

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