王侯貴族が集うスイスの名門校「ル・ロゼ」での高校生活【1】

世界中を転々としていたため、ル・ロゼが初めての学校という子も

―寮生活で大変だったことは何ですか?

Uさん:「オンとオフの違いがないことです。いつも同じメンバーだし、寮には先生もいるし、学校が終わっても学校にいるような気分でした(笑)。男女別の寮で、学年によって違いますが、基本的に2人部屋。最終学年の寮は1人部屋もあります。学校の施設はとてもきれいで、クリーニングの人たちがこまめに面倒をみてくれます。男子の寮はそうでもないらしいですが(笑)、女子寮はとてもきれいですよ。」

―寮生活を始めると、生徒たちはどんなところが変わってきますか?

Uさん:「入った当初とは全然変わりますね。入ると、開けてくるというか、角がとれて丸みが出てくるんです。寮と、ルームメイトたちが人を変える。ルームメイトとの喧嘩やトラブルもあるけれど、協調性がすごく養われます。親が世界中のあちこちを飛び回って仕事をしているので、学校に落ち着いて通ったことがなく、ここがはじめての学校生活という子もいました。大切に大切に育てられた子供たちが初めて他人と一緒に暮らすので、みんなとても大変なはずです。」

公用語は英語でも、フランス語は理解できて当然

―校内の公用語は英語ですか?

Uさん:「はい。ですが朝礼の時など、校長先生はフランス語で話しますし、フランス語は当然理解されるだろうと思って話されています。英語も最初は苦労しました。日本では英語ができると思っていましたが、向こうに行くと大変。授業は理解できるのですが、友達との日常会話に苦労しました。慣れていないので、言っている内容にも早さもついていけないし、ちょっとした会話のテンポをはずさないようにするのが大変なんです。でも毎日毎日が進歩だと体で感じていて、一ヶ月くらいしたらかなり変わりました。会話に不自由しなくなったのは1年くらいたってから、日本語より英語の方が出てくるようになったのは2年生からです。」

―日本人の生徒数はどのくらいですか?

Uさん:「私の時は少なくて5人でした。今はジュニアにも結構入っていて、12・13人くらい入っているそうです。50カ国くらいの生徒が集まっています。」

―ル・ロゼの入学試験は英語ですよね。試験の難易度は高かったですか?

Uさん:「私はあまり大変という印象はなかったです。試験を日本で受けて、5月にスイスで面接試験を受けてすぐ合格をもらい、9月から入学しました。その時は日本人が少なかったというのもあったかもしれません。でも他の人は1年以上前から用意されている人が多いはずです。というか……実は高校受験が終わってから留学しようと思い立ったので、アメリカや他国のボーディングスクールは願書受付が間に合わなかったんです(笑)。いつかは留学したいと昔から思っていたのですが、結構ぎりぎりに決めました。ですので、私はちょっと特殊なケースかもしれません。」

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