脱税は国家反逆罪?
ある日、磯貝氏の元には、新聞社、TV局などが多く取材に押し掛けていた。なぜかまったく意味がわからなかったというが、所得税法違反の罪で東京地検に告発されていたからだった。「ヒルズ族 脱税で告発」。知人から聞かされた通りに、ニュースサイトを見てみると自分のことが実名でハッキリと載っていたのだという。
「何で当事者の自分がニュースで知ることになるのか、ちょっと不思議に思いましたけど。でも友人から『脱税は国家反逆罪』と言われて、その通りだと思いました。社会に迷惑をおかけしたぶん、僕は何年かかってもいいから、税金は完納しようと思っています」
現在は本業、FX、そして公判中を受け、罰金が課されることが予想される。磯貝氏の試算によると、このままの返済ペースで行けば、あと10年以内、現在31歳の磯貝氏は40歳前後で完納できる見込みだ(今後課される可能性がある罰金は除く)。
全3回に渡って掲載してきた磯貝氏の話。自分と同じ人を出さないように、という趣旨で自身の経験をさらけ出してくれた。読者にとっては、納税の重みというものを、あらためて思い知らされた話だったのではないだろうか。(終わり)
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