事業、倹約、不動産投資
横溝さんという人物は、外食は一切しない、家事はすべて自分でやる、タクシーは使わない、トイレの水も風呂の残り湯を使うなど徹底した倹約ぶりが寄付当事はクローズアップされた。しかも、これだけの資産を持ちながら、テレビはブラウン管、電話は昔ながらの黒いダイヤル式。徹底した倹約ぶりだが、実際にそれだけで蓄財は不可能だ。
よく知る人物によると、高校教諭として働き、その後は調理器具関連の会社を亡き夫ともに営み軌道に乗せたという。そしてその資金を元に東京都内で不動産を買っていたそうだ。ちなみに、以前にも大磯町に5億円を寄付している。
そして南足柄市の寄付金10億円については「都内の土地が学校法人に高い値で売却できたようだ」(よく知る人物)として捻出したという。また別の知人は「横溝さんはお父さんも、ご自身も学校の先生だった人。やはり今の日本の教育を何とかしないと、という思いも強くあったのでは」と、横溝さんの教育への思いを代弁した。寄付への執念ともいうべき熱意、さらには実行するまでの計画性は見習うべき点が多そうだ。