京都の名物経営者が18位→11位
今年2月に行われた、バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートルで、長島圭一郎、加藤条治の両選手がそれぞれ銀、銅メダルを獲得した。2人の所属は日本電産の子会社・日本電産サンキョー。同社は11位にランクインしている永守重信氏が会長を務めている。
M&Aを繰り返してきたが「一人もクビを切らない」という、雇用不安を慢性的に抱えている社会の中にあって常にその発言と行動は注目されている。2003年にサンキョーを買収した際には、スケート部は廃部とも言われたが、永守氏は目先の損得よりもポケットマネーでも存続させることを約束し、それがようやく結実した形だ。
永守氏は今後、部員を最盛期の30人くらいにまで増員したい考えのようだ。自身のランキングも昨年18位から11位に上昇。トップ10入りも目前となっている。
明るい話題が少ないこうした時代なのか、経営者の顔がよく見える。