1億円を突破する兼業投資家の投資術

大ヤケドを避ける

 「大相場の後で一旦、売られて反発するのが二番天井です。ここで安心して売る人が多いのです。頭で売りを仕掛けることができればいちばんいいのですが、バイイングクライマックスがどの地点だったか、というのは後になってみないとわかりません。山の左側で売りを仕掛けると、まだそこから上がって含み損を抱えてしまう可能性があります。あとは騰落レシオや、掲示板のコメントなどを参考にすることもあります」

 このあたりは投資家心理を反映しているのだろうか。暴騰、暴落を見て怖くなった投資家が、その反発で少し上がったところで損切りや利確するために「売り」に出るのかもしれない。GSユアサは二番天井の後は、なだらかに下落していく。この方法が有効だということを示すために、もう一例あげておく。それは下のチャートだ。

 2006年から株価が7倍以上になった任天堂だ。2年以上もほとんど右肩上がりの上昇が続き、2007年の暮れから下落に転じた。もしも、山の左側で買っていたとしたらどうなっていたか。いくら資金力があってナンピン売りを入れても、この長期戦ではさすがに気力が参ってしまうだろう。

 だが、落ち着いて見れば、ふみちゃん氏に言うとおり、2008年7月に二番天井となっていることに気がつく。当然ながら仕掛けどころはここだ。その後、株価は約3分の1になった。


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