頭のよい子が育つ家【住まい編1】有名私立中合格200世帯を調査

子どもたちは自分が集中できる場所を知っている

 既存の部屋でも空間共有の改造はできます。一番大きいのは意識の問題。大人は空間を言葉で既定したがるので、子ども部屋=勉強部屋と思っている母親が多いのですが、子どもはそうじゃない。自分にとって気持ちのいい場所、勉強に集中できる場所を子どもなりの理由で選んでいるのです。

 台所などで勉強している子などは、勉強していることをアピールしたい、母親に自慢したいという気持ちで傍にいたりする。家族がいるところで勉強するとはかどる、それが空間共有という考え方です。

 子ども部屋はあってもいいと思います。 ただイコール勉強部屋ではないということ。お子さんによっては自分の部屋を勉強部屋に工夫できる子もいますから、それはその子にとって一番いい環境なので、否定することはありません。既に住まいをお持ちの方で、頭のよい子が育つ家を作りたいならば、まず子どもをよく観察して、よくいる場所がなぜそこなのか理由を聞いてあげるといいでしょう。

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