史上最高年俸3700億円のヘッジファンドマネージャー

名門カーネギーメロン大MBAの校名にも


デビッド・テッパー氏(母校で学生たちと)
 米金融街のニューヨークから車で1時間ほど移動した、ニュージャージー州チャタムにデビッド・テッパー氏率いるアパルーサ・マネジメントはオフィスを構える。ジーンズとシャツという服装も珍しくないこの52歳のファンドマネージャーは、ウォール街の金融マンとはどこか違った空気を持つようだ。

 というのも母校であるカーネギーメロン大学ビジネススクールに、5500万ドルを寄付。2004年から同コースはテッパー・スクール・オブ・ビジネスという校名になっている。ファンドマネージャーの名前が冠された学校は、聞いたことがない。こうしたことからも異色の存在なのかもしれない。

 ピッツバーグに生を受け、父親の株式投資を見て、11歳から投資に興味を持つようになったテッパー氏。ピッツバーグ大学からカーネギー・メロン大学のMBAコースを得て、ミューチュアルファンド会社勤務などを経て、ゴールドマンサックスにジャンクボンド部門が設立されるために、移籍した。

 ゴールドマンのジャンクボンド部門では8年間トップトレーダーとして責任者の地位にあった。そこでジャンクボンド、ディストレス証券のトレードでは第一人者の地位を築き上げていった。現在の超逆張り型のバリュー投資の手法のルーツはまさに、ここにある。

1 2 3 4 5
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる