「2階リビング+3階子ども部屋」は教育上プラスにならない?
首都圏有名私立中学に合格した子どもがいる約200世帯の住環境を調査した、四十万(しじま)靖氏の『頭のよい子が育つ家』の実例の2回目。今回は開成中学のBさん世帯です。
イラスト/大川陽子氏 『頭のよい子が育つ家』(日経BP社)より
開成中学に合格したBくんの家は、東京の都心部にあるごく一般的な建売住宅です。都心の一軒家とはいえ、さほど広い敷地ではなく、建ぺい率ぎりぎりで建てられた3階建て住宅で、両親とBくん、妹の4人家族で住んでいます。
Bくんのお宅は、2階がリビングで、3階が両親の寝室ときょうだい同室の子ども部屋という構成ですが、四十万さんの調査によると、「2階リビング+3階子ども部屋」という作りは「頭のよい子」を育てるという観点からすると、あまりよくないパターンだそうです。
思春期にさしかかる子どもたちは、親の目が届かない子ども部屋に隔離するより、親とコミュニケーションが図れる場所で遊んだり、勉強したりすることの方が教育上、プラスになることが多いのだとか。そうすると、Bくんのお宅は、理想的な環境ではないということでしょうか?