頭のよい子が育つ本棚【1】

伸びる子の家には「ごちゃごちゃ本棚」があった

 『頭のよい子が育つ家』著者の四十万(しじま)靖氏は、首都圏有名私立中学に合格した家庭約200世帯を取材し、頭が良い子が育つ住環境を調査しています。本欄でもご紹介しましたが、できる子どもは“子ども部屋で勉強しない”という特徴があることが判明しました。そして、共通していたものがもう一つありました。

 それは“本”です。

 本はきちんと本棚に収まっているのではなく、いたるところにごちゃごちゃとありました。本の種類も、文学全集から、マンガ、雑誌、ハウツーものなど、あらゆるジャンルのものが含まれていました。

 どの家庭にも子どもが心地よく過ごせる居場所があったのですが、居場所を確保する上で、重要な役割を果たしていたのが本だったのです。そしてもうひとつ重要なキーワードが“子どもの目線”です。

 勉強は子ども部屋で、読書は静かな図書館で、という大人の法則の対極にあるのが“子どもの目線”です。これらのキーワードを読み解くため、四十万さんは、頭のよい子の本棚、有名中学の図書館を調査し、『頭のよい子が育つ本棚』(学習研究社)にまとめました。その中から、子どもを本好きにさせるノウハウをご紹介します。

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