シャープの株主総会で感じたこと「若手富裕層が出席できない」

平均年齢は軽く60歳以上か


 また、近鉄・大阪阿部野橋駅上に建設中の近鉄グループの超高層ビルに、シャープの本社を移してほしいという誘致があることについても質問が出た。谷口取締役は「入居の打診があり、検討していることは事実」とあっさり認め、「(ビル完成は)4年先なので経営環境を見極めたい」とした。

 総会は約1時間40分で終了。平成22年3月期は、前期の赤字決算から回復し、黒字だっただけに、雰囲気は明るかった。もっとも、ギリシャ経済危機による株式市場の落ち込みから、シャープの株価は1000円以下に低迷(6月末時点)。株主からは「含み損を抱えている。自社株購入など株価対策を」との声も。

 これに対しては、「企業価値向上こそが最大の対策」と片山社長。52歳という若さだが、堂々としたものだった。

 それにしても、総会参加者の平均年齢は60歳を軽く超えていそうだ。若い富裕層のために、土日の総会開催を検討してほしい。

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