「都市伝説」なのか?
売り場に高額当選の経験がある人はいるのだろうか? 「当たってたら、こんな所にはいないよ」。話を聞けばみんな、そんなことを口走る。「当たった」、または「当たった人を知っている」という情報にはまったくたどり着かず、何度か、こんな取材を繰り返す日々が続き、ある日「1等を当たった人を知っている」という話が出てきた。
元売り場担当者の知り合いの知り合いという、今にも切れそうな糸を辿ってつながった。話を総合すると、関東地区の男性で数年前に1億円を当てて、そして当選金の一部は住宅ローンを支払ったという。こちらは、正確に確認したいため、本人への直接取材を希望するものの、たどり着けずに真偽のほどはハッキリしなかった。
ちなみに2002年に「宝くじ高額当せん者」(宝島社、岡崎昴裕著)という高額当選者を辿るというノンフィィションが発表されている。高額当選者9組に当たるべく取材するが、結局は間接的にしか話を聞くことはできず。「多くは本人からの真偽の確認が取れていないもの。その意味においては『都市伝説』の一つにすぎない」と結んでいる。
分かりづらい日本とは違い、当選者の話題が時々報道される海外の例を見てみる。