公表すると不幸になる?
海外ではよくメディアに取り上げられることもある。ただ、高額当選者のその後、という特集も見かける。ただ、そこには不幸な実例もよく見受けられる。
例えば米国では、宝くじ「パワーボール」で360億円もの巨額の当選金を得た、実業家の話が取り上げられたことがあった。泥棒に入られ、友人たちには借金をせがまれ、人が信じられなくなり、酒に溺れた。そして、妻は愛想を尽かして家出、後継者にと考えていた孫娘は麻薬中毒になった後に死亡した。この男性は「昔どおりなのは仕事だけ。ほかはすべて狂ってしまった」と嘆いた。
またイギリスでは、一昨年の夏に同国史上2位の約61億円を当てた男性は、すでに10億円の豪邸に住みロールスロイスを所有しているといい、「大当たりを家族以外には話すまいと必死だ」とまで報じられている。
ただし、公言してしまったがために不幸に遭うとも言われており、米国の実業家はまさにその典型的な例。後者の英国の男性も、知られることによる不幸を恐れたのかもしれない。米国の場合は当選者に、精神面のケアを担当するカウンセラーをつけたり、当選金を管理するコンサルタントをつけたりするのだという。それだけ、心のバランスを平静に保つのは難しいことなのだろうか。日本でも高額当選者には「その日から読む本」という、これらを参考にして作成された小冊子が配布される。
しかし、大金を手にしてから、その反動で必ずしも不幸になるというわけではない。
例えば「人生の負け組にいた私にとっては、素晴らしい体験もさせてもらったと思います」と語ってくれた、高額当選者がいた。そう声の主は、ロト6で1等3億円を当てた、アノ人だ。
次回はロト6で1等3億円を当て、連続ドラマにもなったセレブ君、こと久慈六郎さんが登場。高額当選者の素顔が明らかになる。
(つづく)