上場企業役員報酬ランキング、7億円社長の素顔

敷地2700平方メートルの豪邸


北島義俊社長の邸宅
 大日本印刷は、この出版不況にあって「出版業界の救世主」とも言われる。主婦の友、丸善などを傘下に置き、しかも電子出版でも業界団体を立ち上げるなど、ますます存在感を増している企業である。

 その社長である北島義俊社長は、織衛・前社長の長男にあたる。慶応義塾大経済学部卒、旧富士銀行を経て、1963年に大日本印刷に入社。1979年から社長に就任している。

 役員報酬の開示が義務化されて初めて注目された、というのは言い過ぎだろうか。これまで「ノーマーク」だった北島氏だが、その邸宅からは、昨日や今日、富裕層になったというものではない、伝統ある家の風情が漂う。

 東京都内のかつて文化人らも多く住んだ、今となっては少し渋めの高級住宅街。大邸宅が並ぶが、その中でも一層目を引きつけるのが北島邸。敷地面積が約2700平方メートルという広さに、よく手入れされた庭木が高く繁っており、防犯カメラなどが目に入る。


2700平方メートルの北島邸敷地
 自宅は昭和58年(1983年)築の2階建てのシックながらも味わいのある雰囲気の建物だ。土地、建物ともに、一昨年12月に、北島ファミリーの資産管理会社に所有権を移転し、相続対策もすでにしっかりと手を打っているようだ。年収が7億円あるだけに、常に税金のことは気にしていることは容易に想像できる。

 それは、外国人社長のカルロス・ゴーン氏も同様かもしれない。

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