58%が「富裕層の方が大変」と回答
アンケートの【3】、「東京大学に合格することと富裕層(純金融資産1億円以上を保有すること)になることは、どちらが大変だと思いますか?」という質問。結果は、「東京大学に入ること」が17%、「富裕層になること」が58%、「どちらとも言えない」が25%でした。6割近くの方が富裕層の方が大変と回答し、努力すればどうにかなる勉強より、運の要素が強い富裕層はそこへ至る道が不透明という意見が多かったです。
「富裕層になる方が大変。そこそこ頭が良くて、親が環境を整えれば東大は誰でも入れます。富裕層になるには、ゼロからのスタートであれば、相当の努力と運がないとなれません。」(1993年卒業、医学部)
「勉強は結果がついてくるが、富裕層は努力しても失敗の可能性がある。」(1997年卒業、法学部)
「富裕層の方が難しい。理由は2つ。第1に、勉強するだけなら自分ひとりでできる。仕事で成功し、富裕層になるには人望がないと無理。勉強する苦労と人望を得る苦労を比べたら、人望を得る方が数段難しく人間としての総合力が試される。第2に、東大は高校3年間頑張ればいいだけ。富裕層になるには10年は頑張らないといけない。」(1998年卒業、経済学部)
また実際に東大卒の富裕層が少ないから、という理由もありました。
「富裕層になること。同級生の東大出身者で富裕層が少ないというのは事実。」(1956年卒業、法学部)
「東大の同期のクラブの仲間では未だ1人もいない。」(1987年卒業、工学部)
一方、東京大学の方が大変という意見は以下のようなものがありました。
「間違いなく東京大学合格でしょう。持って生まれた能力はどうしようもないので。金を稼ぐだけならばモラルや人格は関係ない。」(1987年卒業、経済学部)
「富裕層より東大出身者の方が人数としては少ないはずで、確率の問題として考えれば、東京大学に合格する方が難しいはず。」(2000年卒業、経済学部)
どちらとも言えないという回答には、要求される資質が違うという意見が多かったです。
「本来比較できないが、強いて言えば、富裕層になること。東大は比較的短期間の努力の結果得られるが、富裕層になるまでの期間は不透明であり、それ以上に維持するのが困難と思うから。」(1972年卒業、工学部)
「どちらも違った意味で大変。要求される資質が違うから。」(1988年卒業、教養学部)