相続リッチでないと、東大生にも富裕層にもなれない?
親が資産家だったり、遺産を相続していたり。元々恵まれた環境にいないと東大に入ること、富裕層になるのは難しいとも言われています。しかし、これについては皆さん反論。今回アンケートに答えていただいた中には相続リッチの方もいますが、ごく少数のようです。
「逆だと思います。元々恵まれた人たち、いわゆる2代目、3代目はお金にルーズで、それまで承継したものを潰してしまうことがとても多いのです。また、勉強で努力して東大に入ろうとするインセンティブがなくなるでしょう。鳩山家とかは例外中の例外でしょうね。」(1981年卒業、法学部)
「恵まれた環境のほうが良いことは確かだが、環境が整っていなくても、才能と努力で学力をつけることはできるし、富裕層にもなれる。大学の同級生の中には貧しい家の出の者もかなりいたし、普通の家庭出身の者がほとんどだった。」(1971年卒業、法学部)
反論が多い反面、肯定する意見もいくつか見られました。
「東大はよく言われるように比較的高所得者の子息が多いのは事実。塾、私学に費用はかかる。」(1987年卒業、工学部)
東大中退のホリエモンにも聞いてみました
さらに編集部は、ホリエモンこと堀江貴文氏にもアンケートと同じ質問をしてみました。(※堀江氏は東大を中退しています。)
堀江氏いわく、「どちらが難しいかは、わからないですね。富裕層にはなれても、東大には入れない人も多い。違う才能がいるのかもしれない。大学に入るのもコツがあるし、富裕層になるのもコツがあると思う。富裕層になるには、種銭があんまりいらない商売をやること。少ない資本で利益率が高い商売が一番よくて、それは時代によって変わります。」
そもそも、堀江氏は東大に入る意味自体に疑問を持っているよう。
「不公平だと思ったのは、東大に入るのと慶應に入るのは難しさの度合いが全然違うのに、金メダルとそれ以外くらい違うのに、就職したら東大も慶應も同じじゃないですか。同じ土俵に立たされるのに、なんでみんな一生懸命東大に入るんですかね。意味ないし、バカみたいだと僕は思った。高校卒業して、そのまま就職しちゃえばいいと思います。」(堀江氏)
東大に入って何をやるのか、なんで会社に入るのか、せっかく東大に入っているのになんでみんな就職活動をやる必要があるのか……。そんな様々な要素を考えた結果、堀江氏は東大中退を選んだようです。そして、その後の彼の人生は誰もが知るところ。実際彼にとっても、東大に入るより、大金を稼ぐこと、富裕層になることの方がずっと難しかったのではないでしょうか。