隠れ大富豪はまだまだいる
若くして巨額の財産を築いた富豪にとって一番の「弱み」は学歴だという。こうした点にビジネス界は注目している。中国のエリート大学といわれる清華大学では、民間企業の社長に対して研修プログラムを用意。毎月1回の授業のために、全国から富豪が集まりネットワークを築いている。
一方、こうした隠れ富豪は中国政府にとって大きな問題になっている。政府は、公平な所得分配を名目に高額所得者の所得税徴収強化を進めている。しかし、正確な収入が分からない大量に存在する自営業者や投資家の管理は難しい。
資産130億円以上の富豪は約2000人いると言われる。しかし、不透明な土地取引、脱税、わいろなどは約4兆8000億元（約62兆4000億円）になるというデータもあり、やはり隠れ大富豪の数はまだまだ多いと言えそうだ。
