新潟で3億円を稼ぎ上京した美人姉妹【3】

オリジナルドレス生産に向けて中国へ

 Sugarも3年目となった2008年。店舗とネットによる2つの販路で、全国から来る注文に応えていた。卸していたものを販売しているうちに、清水さんがそれまで心のうちにしまっていた自分がデザインしたものを売りだしたいという気持ちが強くなり始めていた。

 「モモエリさん(桃華絵里さん)とたまたま知り合うことになって、『小悪魔ageha』の存在を知ったのですが、この本に自分たちのドレスを載せてみたいと思いました。そうなると、オリジナルのドレスを持つ必要があるのですが、今まで自分たちのオリジナルを作りたいと考えていたので、本当にいい機会でした」

 清水さんはこうしてオリジナルドレスの製作を計画した。デザインはこれまで清水さんが温めていたものがある。しかし、どこで作ってもらうのかという点で、壁につきあたっていた。

 そこで目を向けたのが中国。自身で調べて、交渉に一人で現地に行った。企業秘密でどこにある工場かは、ここでは申し上げられない。ある空港からタクシーで数時間も山間部に行った場所にあるのだという。そこは、清水さんたちが希望するものを、希望通り作ってくれるところだった。

 そして生産が始まると、あとはブームに乗っていくだけだった。Sugarの業績もおもしろいように伸び、従業員全員に海外旅行をプレゼントできるまでになっていた。(つづく)
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新潟で3億円を稼ぎ上京した美人姉妹【1】
新潟で3億円を稼ぎ上京した美人姉妹【2】


写真提供:Sugar

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