不況をよそに盛り上がる宇宙旅行ビジネス
2009年初め、とても不況の最中とは思えないニュースが世界に配信されました。アメリカの商業用宇宙旅行会社、スペース・アドベンチャーズ社が計約1億7500万ドル(約157億6800万円)の宇宙旅行を販売。世界の富豪は大不況でも宇宙への投資を全く惜しんでいない、というもの。
スペース・アドベンチャーズ社が企画するのは、国際宇宙ステーションへ向かうロシアのロケットに搭乗するツアーで、平均旅費は3500万~4500万ドル。
この3月末にはハンガリーの富豪、チャールズ・シモニー氏が2度目の宇宙旅行へ旅立ちます。シモニー氏は同社が手がける7例目となり、この他にも複数の顧客がすでに手付金を支払済み。米グーグルの共同創業者、セルゲイ・ブリン氏もその一人です。
日本初のサラリーマン宇宙旅行者、稲波さん
チャールズ・シモニー氏やセルゲイ・ブリン氏、日本では数年前に話題になった元ライブドアの取締役など、宇宙旅行でメディアに取り上げられるのは桁外れな富豪ばかり。そのため宇宙旅行は何十億円もかかり、一般人には縁遠いというイメージがあります。
初のサラリーマン宇宙旅行者、稲波紀明さん
その方とは、某外資系IT企業に勤める稲波紀明(いなみ のりあき)さん(32)。32歳という若さも驚きですが、稲波さんは富豪ではなく、ごく一般的なサラリーマン。一体どうすれば普通のサラリーマンが宇宙に行けるのでしょうか? ご本人にお話を伺いました。