ヴァージン・ギャラクティック社の弾道飛行
スケールド・コンポジット社で開発中のホワイトナイト
富豪たちがメディアで取り上げられるのは同社の旅行ですが、もっと気軽に行ける弾道飛行をまず実現させようと、現在多くの民間会社が宇宙旅行ビジネスに参入。弾道飛行のためのスペースシップは各国で開発されています。
そしてその中で、最も早くビジネスとして成立させたのが来年から運行を開始するヴァージン・ギャラクティック社。同社はファウンダーが終了した後も毎年希望者を募って販売し、10年間で5万人の集客を見込んでいます。しかも、将来的には1人約200万円まで値段を下げることを検討しているというから驚きです。
―稲波さんが行く弾道飛行はどのような内容なのですか?
「出発は、アメリカのロサンゼルスにあるヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行基地から。母艦となる大型航空機『ホワイトナイト2』で、まず高度16キロまで宇宙船『スペースシップ2』を運びます。その後スペースシップを切り離して、ロケットエンジンに点火。音速の3倍のスピードで高度100キロの宇宙空間へ飛び出します。宇宙滞在時間は約25分間で、無重力状態を約5分間体験できます。
試験飛行するホワイトナイト1とスペースシップ1
―宇宙空間では何ができますか?
「約5分間の無重力の間は飛び回ったり、何でも自由にできますよ。何をしようか今から考えていますが、地球の写真は絶対撮りたいので、カメラは必須ですね。船内には好きなものを持ち込めますが、重さによって追加料金がかかります。」
開発中のスペースシップ2