雙葉から慶應医学部に合格した家庭の食卓【2】 頭のよい子が育つ食卓【4】

食事の準備は時間との勝負


 とはいえ、仕事が終わってからの夕方の時間は大忙し。限られた時間の中で、どうやって栄養バランスの取れた、しかもおいしい食事を作るか?お母さんは試行錯誤を重ね、買い物も料理の下ごしらえも、できるだけ短時間に済ませるための工夫をしています。

 まずは病院から帰りの電車の中で、「仕事モード」から「お母さんモード」に頭を切り替えます。

 「野菜、豆腐などは生協の宅配でまとめ買いします。毎日のお買いものはお肉やお魚だけ。家で切ったりすると時間がかかるので、買う時にお店で、料理の献立に合わせて切ってもらいます。切ってもらうのはタダですしね」

 シチューやカレーなど、野菜や肉をたくさん食べることができ、前日やその日の朝に作り置きもできるメニューがよく登場しました。中でもシチューは、ホワイトソース、ブラウンソースをよく使ったとか。これらは具を変えると応用が利くのでバリエーションに幅が出ると重宝したそうです。

 腹をすかせた子どもを前に、食事の準備時間が30分しかないこともざらだったそうで、とにかく時間との勝負だったそう。

 「冬はこういった煮込み料理だけでなく、鍋料理もよく作りました。手早く用意できて、しかも野菜がたっぷりとれる。それに後片付けも楽。夏場はお刺身などが多かったですね」

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