年収3000万円以上、富裕層限定の婚活パーティーで玉の輿を狙う女たち

銀座で開催、年収1000万円以上限定パーティー

 潜入したのは、銀座で開催されている某婚活パーティー2つ。1つは男性が年収1000万円以上限定のパーティーで、もう1つは男性が医師限定のパーティー。年収1000万円以上限定のパーティーの参加費は男性5000円、女性4000円。医師限定のパーティーは男性3500円、女性は7500円だった。まずは年収1000万円以上の方に行ってみた。ちなみに筆者は30歳女性である。

 銀座の某ビル最上階に広がる、シャンデリアが輝くパーティー会場。ここに男性約40名、女性約40名が集まった。男性と女性が向かい合って着席し、予め記入したプロフィールカードを交換して、全員と3分ずつ話すというシステム。意外だったのは、女性も男性も、ルックスは中の上~上くらいの人ばかりで、結婚ができなくて焦っているような人々にはとても見えないこと。特に女性は清楚系でばっちりお洒落をしてきている人ばかりで、「いつもよりちょっとお洒落」くらいの格好でやってきた自分が、やる気がないように見えはしないかと焦ってしまった。

 さて、いざトークタイムが始まると、そこからは40人×3分、約2時間しゃべりっぱなしである。10人くらいならまだ記憶できると思うが、3分という、ほぼ第一印象しか残らない状態で回転寿司のように次々に男性が入れ替わっていく様を見ていると、記憶も混乱してくる。男性側も同じようで、「1人と話す時間が短すぎて、誰が誰だか憶えていられない」と話す人もいた。

 男性の職業は会社経営者や、官公庁、上場企業、外資系メーカー勤務などが多く、ほとんどが年収1000万円~2000万円。たまに出てくる会社経営者は年収3000万円、4000万円の人がちらほらいて、プロフィールカードを睨む女性の目にも力が入る(ように思う)。コミュニケーション能力も普通にある人ばかりで、話題は趣味の話や休日の過ごし方など。たまにだんまりで、こちらから話しかけないと何も質問をしてこない人もいるが、数人程度だ。

「自宅にワイン350本が入ったワインセラーがある」

 男性の年齢は30歳から45歳くらいまで。サーフィンが趣味という嵐の二宮和也似の36歳男性は、このパーティーでは一番のイケメンだった。スーツをびしっと着込んだ、チュートリアルの徳井似のアパレル会社経営の男性は、「自宅にはワイン350本が入ったワインセラーがある」という嫌味な一言しか印象に残ってない。スポーツジム経営のラフな格好をしたマッチョな男性は、話しやすかったが、婚活パーティー慣れしているような感じ。ベレー帽をかぶった設計事務所勤務の40歳男性は、顔は決してブサイクではないのだが、年より老けて見える。大人しく人柄はよさそうで、こういう人こそ結婚向きという感じなのだが、ドレスを着飾った女性たちの眼中には入らないようだ。

 会話内容のパターンとしては「趣味、休日何をしているか、実家はどこか」。3分なんてあっという間なので、その程度しか話せない。女性たちはほぼルックスと、プロフィールカードの年収、第一印象だけで選んでいると思われる。

 Sさんから聞いていた話では「女性がガッツキ過ぎで引く」ということだったが、パーティーでは女性は最初から最後まで完全に受身状態。男性が場所を移動し、フリータイムでも、もう一度話したい女性に男性から近寄って話す。女性はこの場では大人しくしておいて、後日ガッツキぶりを発揮するということか。

 最後に、パーティー後も会いたい女性・男性をそれぞれシートに記入し、カップル成立した人だけが連絡先を交換し、残りの人はそのまま帰る。帰りに参加女性たちの会話を聞くと、「本当は料理できないけど、料理が趣味って書いちゃった。聞かれたら、『今勉強中なんです』って答えればいいのよ」「へー、さすが、○○ちゃん」などと話している。やはりパーティー中は猫をかぶっていたらしい……。

1 2 3
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる