FXで資金を100倍にした元プロ野球選手【2】

ボールもFXも線で捕える


イチロー、松坂両選手
 「5分足で書いていくと、相場が『線』で捕えられるようになりました。例えば、イチロー選手は線で捕えているので、色々な球や変化に対応できるんです。逆に、ホームランバッターは点でとらえる人が多いのです」

 野球選手らしいと言えばそうだが、相場の動きをボールに見立てて、ローソク足の動きをずっと追いかけていく。そして、自分の待っていた球が来たら、バットを振ればいいだけだ。

 A氏のエントリータイミングは「感覚」。「ここぞ」という場面で入っていき、決済のタイミングも「感覚」だ。しかし、損切りのタイミングだけは20pipsと決めている。これで大きく負けることは少なくなってきたという。

 「どうしても感覚で入ってしまうんです。だから、悪いクセを直すにはやはり書いて客観的に見るしかないのかなぁと。でも、書くことを続けていると、それが自信になってきます。野球もトレードも自信がないと何をやってもダメだと思います」

 A氏は、野球を始めてから毎日、練習日誌をつけていたという。その習慣の延長線上になるが、自分で振り返り反省する。最初に習慣付けさえすれば、苦にもならないそうだ。

 今年に入ってからこのスタイルを確立してからは、A氏の勝率は5割前後。それでも、元手の5万円は500万円になっているという。実に100倍だ。

 元プロ野球選手らしい理にかなった投資方法だ。A氏はFXトレードを通して、投資、さらには世の中で成功する人の姿がどういうものか、掴めてきたのだという。

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