FXで資金を100倍にした元プロ野球選手【2】

「俺は将来、巨人の4番になっている」


王貞治氏
 プロ野球選手になることを夢見る子供たちは多い。しかし、一握りしか入ることはできない。1チームの選手の登録枠は70人。毎年ドラフトで十数人が入団してくれば、同じ人数が弾かれて、チームを追われることになる。入るのも難しければ、残るのも難しい厳しい世界だ。

 一方で、FXも口座開設者の90%以上が、わずか1カ月で市場から撤退している、と言う風にもまことしやかに言われている。ましてや、1億円以上稼ぐようなトレーダーは稀有な存在だ。どちらも厳しい世界だが、成功する人に共通点はあるのだろうか?

 「『自分は○○になっているんだ』と心に誓っている人だと思います」

 例えば野球であれば、自分は将来巨人の4番になっているんだ、と心に誓っている人は「仮にそうなれなかったとしても、それに近い場所(成功の部類)には、いることができるんだと思います」という。

 ならば、投資でも同じで「俺は将来、10億円稼いでいるんだ」と言うくらいの思いこみのイメージを刷り込むことが大事なのではないだろうか。ちなみにA氏は、自身が出身のリトルリーグのチームに練習場を将来プレゼントすることをイメージしているという。

 そうなれば、人間というものは自然に努力もするようになるはず。ちなみにA氏は、元同僚で打率3割の常連選手の練習する姿を見て次のようなことを感じたのだという。

 「人が練習していない時間にもずっとバットを振っていました。ああいう人が成功するんだと感じましたね。僕がプロ野球で成功できなかったのは、プロになることで満足していたんだと思います」

 みなさんは成功の入り口に立っているにも関わらず、それで満足してはいないだろうか。投資やビジネスに限らず、もう一度ゴールを強く思い浮かべてみてはどうだろうか。(終わり)◆バックナンバー:前回まで◆

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