女性経営者が多いのも特徴
「愛愛丸」の店主、陳昊英(ちん こうえい)さんもその一人。元手1万元(約13万円)から始め、2年後の現在は月に10万元以上(130万円以上)を稼ぐ。
大学を卒業後、副業としてアクセサリーなどを販売し月に1000元(約1万3000円)程の収入を得ていた。当初外資系の企業に勤めていたが、その時の月給はわずか2000元(約2万6000元)。結局彼女は仕事を辞めて、淘宝のショップに専念することにした。彼女のショップで売っているのは主に女性服。商売の素人である彼女は積極的に小さな広告を出したり、ショップの写真を撮ったりと良いと思うことはなんでも試してみることにした。
しかし、ある時一人で頑張ることに疲れた彼女は、お客さんに気付いたことなどを指摘してもらうなど積極的にコミュニケーションをとるようになった。1年が過ぎる頃、毎日30個以上の商品を出荷し、毎月の売り上げは1万元(約13万円)にまで上った。
店の売り上げが上がると共に、忙しさも増した。ある朝、パソコンを開けた時、私は自分の目を疑ったという。1000件以上、未出荷の注文票があったのだ。工場ができたばかりで発送できず、ただ客に釈明しなければならなかった。
現在は夫も手伝うようになり、ネットショップの管理を担当。現在ショップは300以上の商品を出荷し、毎日の売り上げは3万元~5万元(約36万円~45万円)にまでなった。夫婦2人の収入は10万元以上(約130万円以上)だ。
今年5月、ヤフージャパンとタオパオは業務提携。両サイトの販売者は両マーケットのユーザーに販売が可能となった。ソフトバンクの孫正義社長は「この提携により、われわれの市場には2億6000万人の人々が訪れることになる。これは世界最大の顧客グループになる可能性がある」と述べている。国際的な提携で発展を見せるネットショッピングモール。ここでは今も様々なサクセスストーリーが始まっている。