京都の富裕層が注目する同志社IS

初等部の授業の55%は英語

 同志社によるインターナショナルスクールの正式名称は、「同志社国際学院(ドウシシャ・インターナショナル・アカデミー)初等部・国際部」という。初等部は、日本の教育指導要領に基づいた1学年60人の小学校で、主に帰国子女が対象だ。国際部がインターナショナルスクールで、外国人子弟向け。1学年30人、12年制。

 初等部の子供たちは、学習指導要領に基づき教育を受けるが、教育課程特例校として、授業の約55%が英語で行われる。同志社関係者によると「インターナショナルスクールは、もちろん英語での授業ですが、敷地内で日本人の子供たちと交流するので、日本語に親しむ機会が多い。他のインターナショナルスクールにはない大きな特徴になるでしょう」という。

 また、初等部と国際部エレメンタリースクールの生徒はおそろいのランドセルを持つ。

 一方、進学先は、2つのコースは別になりそうだ。初等部の子供たちの大半は、京田辺市にある帰国子女が中心の同志社国際中学校・高等学校、そして同志社大学へと進学するとみられている。インターナショナルスクールは、海外の大学入学資格である国際バカロレア資格の認定を目指しており、卒業生の多くが他のインターナショナルスクールと同様、海外の大学に進学する可能性が高い。

 さて、気になる授業料は…。学校の敷地は、木津川市が中学校用地として所有していた土地(約33000平方メートル)の無償譲渡だが、設備、教師陣がぜいたくゆえ、予想どおり学費は安くない。

 初等部は入学金25万円、年学費85万円、教育充実費15万円、プラス諸経費という。インターナショナルスクールは、入学金と教育充実費は初等部と同額で、年学費がエレメンタリー(小学校課程)が140万円、ミドルスクール(中学課程)が155万円、ハイスクール(高校課程)が170万円。

 開校日は、初等部が2011年4月、インターナショナルスクールは同年9月。一期生たちは、どんな家庭環境の子供たちになるだろうか。

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