フェリスから慶應大学に合格した家庭の食卓【2】 頭のよい子が育つ食卓【8】

阿部麻美さん(仮名)
フェリス女学院中・高卒 慶應義塾大学環境情報部 4人家族(父:会社員 母:主婦)

「残すなら食べるな」の教え

 食事中テレビはつけず、食事とおしゃべりが中心の阿部家の食卓ですが、子どもたちが小学校のころ、テレビを見るようになってしまった時期があったそうです。

 「テレビばかり見て、食事も会話も上の空になりました。仕方なく、根拠のない口実ではあるのですが、“横を向いてテレビを見ながら食べると、歯並びが悪くなるからやめなさい”と言ったんです。小学生くらいの女の子は、歯並びや見た目が気にし始めるころですので、これが効果てきめん。食事中にテレビを見ることはなくなりました」

 テレビを見ないことのほかにも、『残すなら食べるな』という父の教えも阿部家の食事の重要なルールになっています。

「一度手を付けたものは必ず全部食べるよう、主人から言われていました。子どもは小さいころは、それこそ怒られて泣きながら食べていましたね」

 そのおかげか、麻美さんも弟さんも出された食事を残すことができません。外食したときも残すことができないので、太ってしまうと麻美さん心配しているそうです。


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