現役医師が経営する赤字覚悟の白衣セレクトショップ

コスプレイヤーは来ませんよ

 白衣は特殊とはいえ、案外市場は大きくて、大学だけでも医学部1学年100人として、6年生まで600人、歯学部もありますので1200人、薬学はプラス1200名ぐらいいるので、学生だけでかなりの数がいます。

 また個人の医院、獣医師、整体師、薬剤師など、畑違いでは画家や理系の先生など、白衣を着る人口は意外とあるものですが、白衣を売る専門の店舗がない。だから、みなさんこちらに集まってくるんです。小さな店ですが、各地から来店されるんですよ。学会もあるので、東京に来た先生などが立ち寄ってくださいます。

 開業当初、マスコミの方々に“コスプレイヤーも来店するのでは?”と言われていましたが、その手の方はほとんどいらしてないですね。専門的過ぎて敷居が高いのか、ドン・キホーテで調達している方が多いのかわかりませんが(笑い)。

 実店舗とネットとの大きな違いは、ここには生の声が多く集まるということです。“このポケットの形はこうしたらいいんじゃないか”とか、“もう少し脱ぎ着がしやすい術衣が欲しい”など、実際に着用する先生方のリアルな要望がたくさん寄せられます。それらを聞きに来るのか、メーカーさんらしきスーツ姿の方が店内を見回っていることもありますよ。

 次回も引き続き『PROFESSOR’S ROUND』をご紹介します。

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