本当に金儲けは苦手です
富裕層でさえも普段は口にする機会があまりない10億円という金額。しかも、このご時世にゼロから10億円稼ぐビジネスを本気でやろうというプロジェクトが始まった。その仕掛け人は演出家、テリー伊藤さん。自腹を切ったドキュメンタリー映画「10億円稼ぐ」として公開される。キャラクタービジネスに目をつけて、デザイナー発掘に始まり、「ナニティー」というこうもりのキャラクターを開発、それをガチで売り込みに回る。
実は「金儲けは大の苦手なんですよ」というテリー氏が、なぜ10億円を稼ごうと考えたのか、さらにはどうやって10億円を稼ぐのか? テリー氏に聞いた。
―なぜこの映画を作ろうと
テリー伊藤氏
僕自身は大の苦手なんです。みんなに「本当?」とよく言われるんですけど、「テリー、お前TV出てるから、金もらってるだろう」とかみんな言いますけど、TV局の人がたまたま僕にお金をくれているだけで、自分がちゃんとした実業しているわけじゃないんですよ。
たとえば、渡邉美樹さん(ワタミ創業者)のような人はビジネスがうまいけど、(ビート)たけしさんが金儲けうまいかって言うとそうじゃなく、ギャラがいいだけだと思うんですよね。金儲けは、僕が一番苦手なことです。だから、挑戦してみたいというのがあったんです。