人類初の宇宙ホテルが5年後に開業? 宇宙開発ビジネス最新事情

世界初、民間宇宙旅行専用の空港がついに完成


露有人宇宙船ソユーズの打ち上げ
 今年10月22日、約200億円を投じてニューメキシコ州南部で建設中だった世界初の宇宙旅行専用空港「スペースポートアメリカ」で、関係者や世界中のマスコミを集めて、滑走路の除幕式が開催されました。滑走路は3000メートルの長さがあり、あらゆる航空機の離発着が可能。しかし、ヴァージン・ギャラクティック社を中心とした宇宙旅行専用に利用されることが、一般の空港との大きな違いです。

「スペースポートアメリカは世界初の民間の宇宙旅行専用の空港で、来年初頭にはターミナルビルも完成し、グランドオープンを迎えます。現在、弾道飛行のビジネスが最も進んでいるのは米国ですが、スウェーデンとオーストラリアなども、開発はしていないものの、自国から宇宙旅行に飛び立てるようになりたいと目指しているといわれています。今後、このような宇宙旅行専用空港が、他の国にもできる可能性はあります。」(浅川さん)

 浅川さんによると、ヴァージン・ギャラクティック社が販売する弾道飛行の最初の100人、「ファウンダー(Founder)」に当選したのは100人。現在、世界で合計370人が予約しています。日本人で予約したのは12人(そのうちファウンダーは3人)で、半数は会社経営者で男女の割合は半々、平均年齢は約60歳です。

 運航開始へと着実に近づいている、ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行。数十億円かけて行く軌道飛行はまだまだ一部の富豪のためだけの宇宙旅行ですが、弾道飛行は一般の富裕層にも手が届く価格(約20万ドル)で、2012年までには現実化する見込みです。あなたも数年後の旅行先の候補の1つに、宇宙旅行を加えてみては?

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