「こうすれば会社は潰れる」(板倉雄一郎氏)

「こうすれば会社は潰れる」(板倉雄一郎氏)


「社長失格」
 インターネット黎明期に独自のサービスを打ち出してナスダック上場を目指すも夢破れ、自己破産した板倉雄一郎氏。その経験をまとめた著書「社長失格」(1998年初版)はその後の起業家のバイブル的な存在として読み継がれ、10年以上が経過しiPhone、iPadアプリでも配信が始まるなどしている。現在の景気動向を反映してか再注目を集めている中で、板倉氏に、今敢えて、失敗するベンチャー企業とはどのようなものか聞いた。

山一証券がつぶれるなら…

 1997年11月22日。「山一証券、自主廃業へ」というニュースが日本列島を駆け巡った。
このことをTVのニュースで知った、ある一人の起業家が自身の会社の存続を諦めた。その前年96年には、ベンチャーの賞を総なめにし、全国紙の一面も飾り、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も面会を求めてきた、時代の寵児・板倉雄一郎氏だ。

 「山一ほどの会社がつぶれる時代ですから、僕がつぶれて何がおかしいの、となりました。その時点までは可能な限り頑張ってきましたが、僕がやっている努力は無駄なのだと思って諦めはつきました。やるだけの努力をしたので、諦めがついたのでしょうね」

 起業から 1年で9割がつぶれるといわれるベンチャーの世界。板倉氏の会社ハイパーネットが提供しようとした、インターネットの自動広告表示システム「ハイパーシステム」は注目を浴びて、ネット広告の世界に革命を起こすはずだった…。だが、失敗した。

 当時30代前半の板倉氏は自身の失敗を著書「社長失格」として残した。98年に発売されたこ著作は現在でも経営者の間では読み継がれている。さらに、iPhone、iPadアプリ配信が決まった今のタイミングで、失敗するベンチャー企業とはどういうものか、「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」は改めて板倉氏に聞いてみることにした。

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