100戦無敗の美人不動産投資家は元アイドル（後編）

「掘り出し物」はありません

　一般的に不動産投資では、確かなプロの人脈からの情報によってしか、投資が成功しないかのように言われている。情報が命でもある不動産業界では、「掘り出し物」は内々で取引されているのは事実。しかし、沢田さんは、こうした考え方には異を唱える。

　「本当によい情報は、たとえプロの投資家であっても、大きなグロスで常に取引がある、お得意様の方に優先的に伝えられるのだと思います。だから、一般投資家の方が、本当に価値のある情報を得る可能性は難しいようです。その上、任意売却物件などは、権利関係など、専門的で複雑な問題が絡んでいる場合があり、一般投資家の方が扱うには、たいへん、難しい物件だと思います」

　とかく、人脈がモノを言うようなイメージを植えつけられている不動産投資だが、それが全てではないという。では、沢田さんは、どのような方法で良い物件を探しているのだろうか？

　「私はよく、インターネットで物件検索をします。皆さんがよく見ているサイトから購入することもありますよ。自分のペースで楽しんで探しているうちに、感性に響くような物件に出会うこともありますし、現在の相場やトレンドも自然と掴むことができますからね」

　ちなみに、実際には、値下げ交渉も、この時期ならば、できるのだという。権利関係などの問題も解決済の物件なので、安心して購入することができる。これならば、あえて掘り出し物を探す必要はないのかもしれない。では、投資家が最も迷う、売買のタイミングについてはどう考えているのだろうか。