「顔は脳の看板」。人の顔を見ることで心の現象を見取り、開運の助言を説く、嘉祥流観相学会・導主、藤木相元氏。波乱万丈に富んだ人生と、豪快でユニークなキャラクターで、『笑っていいとも』などのテレビ出演も多い。松下幸之助、吉田茂、田中角栄、本田宗一郎、小林一三など、戦後の傑物と親交のあった藤木氏に、“金が入る、たまる顔相”“ビジネスで成功する顔相”とは、どんな顔であるのか、聞いてみた。
額は脳の出先機関
脳の中でも中枢を成すのが前頭葉で、額は前頭葉という脳の出先機関が入っている外側になるわけです。情報はまずここで受けて、脳の各所に瞬時にして伝達されます。
1、2歳では食べ物をくれて、可愛がってくれる人を知ろうとする、つまり、よりよく生きようとすることだけを考えていますが、3歳以上になるとものを知ろうとするようになる学習の始まりですね。だから天才教育をしようとするなら、3歳から始めたほうがいい。乾いた大地に水がしみわたるようにどんどん新しい知識、記憶が脳にインプットされていきます。
10歳ころになると、さらによりよくものを考えるようになる。これによって顔が変わってくるんですね。顔が出来上がるのは20歳で、前頭葉、頭頂葉、側頭葉の領域が完全に位置して、人として完成するまでに20年かかるわけです。成人式はいわば脳の完成を祝っているわけだ。ただ年月が過ぎたというのではなく、一人前の脳、そして顔が出来上がるには20年かかるということなんですね。このときに額も出来上がる。
額の横幅はグローバル、世間のことをあらわします。情報をキャッチする能力が高い人は額の左右が広いですね。横幅が広い人でないと、インターナショナルな考え方ができません。横幅が広い人は視野も広く、思考の幅も広いけれど、八方美人の傾向があります。人生の中で浮き沈みが多という人も見受けられます。
そんなタイプに足りないのは、地球的規模で考える視野の広さですね。地球的規模の発想に変えてみると、額の横幅がもっと広くなるはずです。視野をもっと広くしましょう。