30代で年収3000万円。この数字を実現することがいかに大変であるかということは、稼いでいる人ほど実感としてわかるのではないか。では、該当する人とはどのような人物なのだろうか? 実際に対象者300人を調査、そのうち100人以上に会って取材をした、経営コンサルタントの竹内正浩氏に聞いた。
0.3%しかいない30歳代で年収3000万円
ところで、なぜ3000万円以上なのか。30歳代という年齢を考えれば、相当なハードルであることは解る。
労働人口が6650万人(「平成20年 労働力調査年報」)、年収3000万円超の人は16万353人(「税務統計 申告所得税」平成20年分)ということを考え合わせれば、労働力人口のわずか0.3%に過ぎない。竹内正浩氏がなぜ年収3000万円以上にこだわったのか、気になるところではある。
また、それを30歳代で実現するとなるとより困難だ。だが、そうした困難に自ら挑んで実現したところに、意味があると考えたからだという。そうした人たちに会うために、竹内さんは日本全国を駆け巡った。2年の歳月を要したという渾身の取材から、浮き彫りとなった。
次ページからその特徴を見ていくことにする。