ダメ夫を解雇した世界一の女性ヘッジファンドマネージャー

ヘッジファンド界の女帝も登場


エレナ・アンブローシャドゥ氏 (クランフィールド大学より)
 この世界は男性上位社会でもある。だが、規模10億ドル以上のラージファンドの中に、女性が運用する上位のヘッジファンドは4位の「Ikos FX Fund」のエレナ・アンブローシャドゥ氏(Elena Ambrosiadou)だ。

 元々は、夫のマーティン・カウアード氏(Martin Coward)と二人三脚で始めたものだが、夫婦仲がこじれて離婚した。そして、自身が運用し昨年2010年は30.5%のリターンをたたき出したヘッジファンド界の女帝だ。

 2人はケンブリッジ大学で出会い、夫はゴールドマンサックスへ、それから化学を専攻したエレナ氏は石油最大手BPの役員にまでなった輝かしい経歴のカップルだ。1992年にIkosはロンドンで設立され、夫が投資戦略を担当してきたが、2008年に運用資産を30億ドルから20億ドルに減らしたのだという。

 これが決定的な夫婦崩壊要因となり、2人は別れた。というよりも別れる以前に、夫がバケーションの間に解雇し、夫のチームも解散させたのだそうだ。

 設立当初は10万ドルからスタートしたそうで、手腕が確かなことがうかがえる。また、夫がいなくなってから好調なようだ。ちなみに、プライベートでも昨年は、全長88メートルのスーパーヨットを1億2000万ドルで購入したそうだ。

 どうやったら、それだけの成績を残すことができるのか。エレナ氏はかつてヨット専門誌に「1日16時間働いています」と軽く答えている。


ベストヘッジファンド100の上位10位(10億ドル未満)
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