JR大阪駅「大阪ステーションシティ」に期待とやっかみの声

あれは国民の財産のはず

 歴史を振り返れば、JR西日本の資産は、旧国鉄から引き継いだもので、国民の財産である。「あの立地なら、誰がどう経営しても儲かる」(前出の不動産関係者)と言いたくなるのも無理のない話。

 開業日が5月4日の祝日に決まったことに対しても、嫌味をいう向きがある。大型連休2回目の、3連休の真ん中になる。百貨店の関係者は言う。「連休中の開業だから、大混雑になる。連休前の4月の平日にしたほうがよかったのでは」

 もっとも、4月が難しい理由は明白だ。平成17年4月25日に発生した福知山線脱線事故。「事故発生日の直前や直後に開業というのは、さすがに難しかったのだろう」(私鉄関係者)

 大成功が間違いない大阪ステーションシティ。開業日が近づくにつれ、期待と懸念の両方で話題になることが増えそうだ。

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